高崎ちかごろニュース「倉賀野城 十六騎 武者行列」2023.11.12

 


4年ぶりに倉賀野神社で「倉賀野城 十六騎 武者行列」の出陣式が行われました。

この十六騎とは、戦国時代、倉賀野氏は山内上杉氏に従っており、関東管領、上杉憲政のもと、1545年、北条領の河越城を攻撃しました。このとき当主であった倉賀野三河守行政が、日本三大奇襲といわれる河越夜戦で討死してしまいました。当主が、幼い倉賀野為広に変わり、これを支えるため、金井秀景(金井小源太)、福田加賀守、富田伊勢守、須田大隈守、田沼庄衛門ら十六騎の武将が協力して、こののち、倉賀野城を守ったという歴史にちなんでいます。


主催は倉賀野地区地域づくり活動協議会で、後援として群馬県観光物産国際協会となっており、ホームページの刷新や、プロモーションビデオの作成(https://kuragano-machi.com/)、「武将印」といったものも作って、インバウンドの誘客に一役買おうとしています。今回の参加者には町中の工場で働く、ベトナムからの技能実習生や、高崎経済大学に通う留学生も十六騎に扮しています。今後、SNSを使って、倉賀野の情報を発信してもらおうと考えているようです。



併せて、「田子屋の獅子」が倉賀野神社の本殿の後ろ側にある八坂神社の前で、奉納されました。八坂神社は、もともと、明治四十二年(1909年)までは今の田子屋の公民館の場所にありましたが、倉賀野神社に合併されたという経緯だそうです。この「田子屋の獅子」は江戸中期に伝わり、災害、疫病除けとして、「天保の大干ばつ」や「安政の三日コロリ」の折には、倉賀野中を巡って舞われたとあります。

後継者不足で、十数年もの間途絶えていたそうですが、平成十七年(2005年)倉賀野神社の七百五十年祭を機に復活しました。今日は、三匹獅子とカンカチ三人、花笠三人は見ているという構成でした。カンカチとは手錫杖を打つ役割の子供たちです。

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