高崎ぶらっと自転車旅「城峯神社の例大祭」2023.5.5

 

来週の公募ツアーのための確認ということで大橋町の庚申塔の前にある説明の立て看板に書かれていた5月5日の例大祭を確認しにきました。 お囃子といったものはなさそうで、火伏の神といわれる城峯神社の神事が町内寄り合いで行われていました。



神事はこの庚申塔を前に行われています。
庚申塔には正徳元年十一月(1711年)の年号(建てられた時期は不明)と、裏面には建てた6名の名前があります。基部には青面金剛の使いとされる見ざる、聞かざる、言わざるの三猿が彫られ、庚申待の夜にはこのような謹慎の態度をとることを示しているそうです。庚申塔は江戸時代に盛んに建てられました。日本で干支というと十二支のみを指しますが、道教では本来、十干十二支を指し、暦法や方角、時刻に使われます。道教では人の定命(じょうみょう、生まれながらに定められた寿命)は120歳とされ、その寿命を頭、腹、足にいる三尸(さんし)が60日(十干と十二支の最小公倍数にあたる60でひと回りする。還暦は暦が還るという意味で60歳。120歳になると大還暦となる。)に一度巡ってくる庚申の日に体から抜け出して、天帝(中国における最高神、仏教では帝釈天)に宿主の罪悪を告げるために寿命が縮むとされ、それをさせないため、庚申待の行事として皆で夜を明かしていたものが江戸時代に組織化され庚申講となりました。庚申塔とは3年18回の庚申講の記念として建立されるものがあり、また、庚申の晩に生まれた子は盗人になるという俗言があることから、名に「金」の字を入れることで、「ひと様のお金を盗らない」という意味で厄除けとしました。夏目漱石の本名である「金之助」はこれにちなんだものです。
※青面金剛(しょうめんこうごうとう) 天帝(帝釈天)の使者である金剛童子。身体は青色で、六臂(ろっぴ)または二臂、四臂、目は赤くて三眼で、怒りの形相をとる。病魔を退散させる威力があるとされ、日本では庚申信仰と結びついて三尸虫を押さえるための本尊とされました。




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