高崎ちかごろニュース「新島学園短期大学講堂 新島の森 (特別公開)」2023.3.5


 昭和町にある新島学園短期大学の講堂が新しく木造モダンな建築に生まれ変わりました。まるで、木漏れ日の中にいるような錯覚すら覚える、光の芸術ともいうべきこの意匠は世界最大級の建築アワードであるWAF(World Architecture Festiva)の2021年の宗教建築部門を受賞したそうです。設計を手掛けた手塚建築研究所(東京都世田谷区)は1994年に手塚建築企画として手塚貴晴さんと由比さんによって設立されました。建築は生活や社会を変えられるというコンセプトのもと、特に子供の為の空間設計を得意としているそうです。中には、OECD(世界経済協力機構)、UNESCOにより世界の優れた学校として選ばれた「ふじようちえん」もその一つになります。

今回の特別公開は10時の手塚夫妻と湯浅学園長のシンポジウムから始まっているようなのですが、残念ながら、ガイドの会の所用で参加できませんでした。察するに、今回のデザインのコンセプト「エデンのように、社会に旅立つ前の学生を育む森」や、透かし彫りのデザインに貴晴さんが6か月もかけたという苦労話しが語られたのではないかと思います。



11時からは、ニューヨークで活躍するジャズピアニストのRINAさんのコンサートが始まりました。RINAさんもお話ししていましたが、構造、装飾、音響を統合的に設計されているだけあって、音の響きも綺麗で、なにか、音も光とともに降り注ぐような感じがしました。


右の円筒形の建物は研究棟で、鉄筋コンクリート造3階建、昭和31に建築され、設計は坂本鹿名夫氏で、初期の作になります。国登録有形文化財に指定されており、地域のランドマークとして親しまれてきました。ここに新たに、この講堂も仲間入り、長い歴史のなかで、地域に親しまれていくことになると思います。



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