2022年7月2日(土) 高崎市街地の文化施設を巡る(市民公募本番)

晴天37℃超えの猛暑日、参加者は24名(女性17名、男性7名)、会員引率は18名 計42名大所帯で、リタイヤが出るかと思いきや、皆、スタートからゴールまで変わらず歩いて、話して、太陽の攻撃もなんのそのでした。


①高崎アリーナ

本日7/2、明日7/3と群馬県ジュニア女子新体操選手権大会が開催。小学生の女の子たちが一生けん命準備中、そんなところを大行列で歩いたものだから、大荷物を持たせたまま、待たせてしまいました。ごめんなさ~い。🙇




施設の方の説明


重量的には96人乗りが可能なエレベーター、でもスペース的にそんなに乗ったら、押し寿司になって、きっと降りるときには成形されて出てきちゃいます。おまけに、安全のため、入り口付近にセンサがついていて、そこが反応している間は扉は閉まらない。よって、永遠、動かないような気がします。

マシンはあるけど、すべて、ウェイトトレーニングに特化。コロナ渦で同時に16名しか使えないらしいけど、夕方になったら満員御礼になる。想像するに、冷房が効いても熱気ムンムン、おまけに皆、胸の筋肉が上下動する人種なんでしょうね。(恐ろしや~)

②井上房一郎邸

高崎市が管理するようになったのが2009年。それ以前はというと2002年から財団法人高崎哲学堂(財団法人の名前です。)が管理していたそうです。この高崎哲学堂って何?ということでググってみると、文化発展に貢献した井上房一郎さんは「市民の手に哲学を」という考えから、高崎哲学堂運動っていうのを1960年代末に提唱して拠点となる箱もの建設を考えていたそうです。しかし、生前にはこれが達成されることがなく、市民がその思いを引き継いだのが高崎哲学堂設立の会。その会が、井上邸が税金の滞納等で公売に出されたときに、2億円の借金を含めて、3憶1000万円で落札し、7年間管理してきたけど、高崎市側にお願いできないでしょうかって流れで今に至るってことですね。ちなみに、今回、美術館側から入らずに裏門から入場したのですが、参加者の方曰く、哲学堂管理の時代はここが入口だったそうです。(貴重な情報に感謝です。)


居間にある家具は井上邸の設計者であるアントニー・レーモンドさんの奥さんのノエミ・レーモンドさんがデザインしたそうです。細身の家具は、とてもユニークで、いつの時代にあってもモダンな感じがします。夫婦で作り上げたものがこうして今も残っていると思うと、いろんな意味でうらやましいですね。



③豊田屋旅館

明治17年(1884年)に高崎駅が開業したころに創業したというから130年以上の老舗が残っているっていうのがまさにアンビリバボー。当然、危機もあって、もともとは今の朝鮮飯店のあたりにあったのが、都市開発の中で、移動を余儀なくされるも、躯体の痛みから曳家も不可能との理由で廃業も考えられたそうです。しかし、周りの豊田屋を残したいという情熱に絆され本館だけを曳家する形で規模を縮小して、今に至るっていう話も感動。伝令将校として司馬遼太郎が泊まったというくだりは、歴史小説(特に「項羽と劉邦」は面白かった)好きの私にとっては、感激。ここで参加者の方々が興味を持ったのは、国登録有形文化財に指定されているところで、やはり、国が指定しているという意味で格が違う的なイメージがあるのでしょうか?ちなみに、今期、新に入ってくれた会員の方が調べてくれて、高崎で指定されているのが、22カ所だそうで、白衣観音、新島学園の研究棟、小見家住宅(水村園)などなどだそうです。




④TAGO STUDIO

まさに、アーテーストを体現したような、ポップなSTAFFさんにスタジオを案内してもらいました。説明ででてくる言葉は今どきで、「ボカロ=ボーカロイド(音声合成技術でコンピューターに歌を歌わせる)」や「打ち込み(=コンピューターで演奏データーをつくること)」ってことで、参加者には少し難解だったのではと思いつつ、とどめは、初音ミクに「さん」づけしていたのには、人間ではない、架空のキャラクターも、今の時代においては、人格として肖像権を獲得してしまっているのだとさすがに驚きました。余談ですが、今どきは、例えば「トマト、椅子」って簡単なキーワードを与えると、トマトっぽい、椅子を人工知能がデザインしてくれる時代です。音楽も、はじめの2、3小節のフレーズを与えると、1曲まるまる、人工知能が作曲してくれるってんですから、アーティストが人間なのか、コンピューターなのかって、聞いている方は判別がつかないのかもしれません。2021年10月 音楽レーベル「TAGO STDIO RECORDS TAKASAKI」を立ち上げ、第一段アーティストとして群馬県で活動しているシンガー・ソングライターのキアアンダーソンさんをサポート。これからTAGO STUDIO発から目が離せません。



STAFFの方の説明

⑤高崎電気館

中に入ったことがなく、これほど広いとは意外。収容人数が500名以上。
映写室に入れてもらい、技師さんが実際にフィルムを回してくれて、その音に感激、昔の金曜ロードショーのオープニングに流れたその音は、なんか、映画が始まるわくわく感を演出してくれます。ちょうど、「おくりびと」から13年ぶりの快挙となり 「ドライブ・マイ・カー」が第94回アカデミー賞(2022) 国際長編映画賞受賞で時の人となった濱口竜介監督の作品特集をやっているようで、参加者の方から、「偶然と想像」(2021)っていう3話オムニバスからなる作品がよかったよと教えてもらいました。





映写機の音

⑥救世軍高崎小隊

救世軍がどうして軍なのか不思議に思っていたのですが、1865年頃、創始者であるイギリス人、ウィリアムブースは貧民窟で救済活動を行うにあたり、上中流階級の人々の協力を得ようとしたのですが、なかなかうまくいかなかったようです。そこで、「軍隊流」(=富むものも貧しいものも同じ制服を着て、一心に上官の指示に従う)を取り入れることで、教義を明らかにしていったようです。その後、階級、制服、記章も設定されていき、世界132か国の地域で、同じように記章や階級をもった仲間が働いているとここの小隊=教会の牧師さんならぬ、小隊長さんが教えてくれました。また、お忙しいところ、小隊の世話役の方も来ていただき、お話をしてくださいました。(途中まで帽子を被ったままお話し聞いてしまい申し訳ありませんでした。・・・・気をつけなくっちゃ。)


小隊長さんのお話




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